京都にて三学を聞く from Kyoto, Three Treasure. 2003 4 29
京都にて、哲学の道、新緑を歩く。
高僧が聞く。
「三学とは」
「戒、定、慧。dharma, thought, wisdom.」
「知識ではない。どう実践するか」
「自らルールを決めて、それを守る。
平静心を持ち、思索する。
かくて知識は智慧となる。
これを忘れてはならない」
高僧は、音もなく、消えた。
三学とは、仏教において行なうべき、最も大切な修行方法と聞きました。
しかし、これを、みんなで決めたルールを守り、
学校で学んだ知識を、経験と反省によって、思索する。
それが、知識を智慧に変える方法論と考えれば、
三学とは、人類共通の指針と言えます。
哲学の道とは、その由来を詳しくは知りませんが、
かつての哲学者たちが、その道を歩みながら、思索した道と聞きました。
いつも、部屋にこもっていても、いいアイディアは浮かばない。
平静な道が、心を平静とし、その道を歩くことで、思索は深まる。